腎臓病 〜慢性腎炎には特に注意!〜

 腎臓は、血液をろ過して有害物質を取り除き、体外に尿として排泄する働きをしています。腎臓の病気は、腎炎、ネフローゼ、腎不全の3つがよく知られています。
 また、腎不全により、赤血球の生成に必要なエリスロポチエンが作られなくなるという腎性の貧血もあります。

急性と慢性の二つの腎炎

 急性腎炎は小学生の子供に多く、血尿、むくみ、高血圧などの症状が出てきます。成人に多いのが慢性腎炎です。慢性腎炎になると、たんぱく尿や血尿などの尿の異常や、高血圧状態が1年以上続きます。はっきりとした原因は不明ですが、放置しておくと腎不全になる可能性も少なくありません。腎不全は命にかかわる病気で、人工透析や腎臓移植を受けなければ生活できないこともあります。慢性腎炎の症状のある人は定期的に受診しましょう。

腎臓病を防ぐために

食塩を控える
塩分の摂取量を控えることが大事です。しょう油のかけすぎや濃い味噌汁は知らず知らずのうちに塩分をとっているので注意しましょう。

良質のたんぱく質をとる
白身の魚や大豆製品など、たんぱく質は良質なものをとるようにしましょう。肉類を食べるときは脂身の少ない部位を選びましょう。