高血圧 〜心筋梗塞や脳卒中の原因に〜

 高血圧は、検査しても原因のはっきりしない本態性高血圧症と、腎臓や内分泌系などの病気によって血圧が上昇する二次高血圧症に分けられます。高血圧のほとんどの人が本態性高血圧症です。これは体質的要因と精神的ストレスや塩分のとりすぎ、肥満などの原因が重なって発生します。

動脈硬化と一体の関係

 高血圧のため常に動脈に強い圧力がかかると動脈硬化を起こす要因となります。また、動脈硬化が進むと、血管が狭くなるので血液の流れが悪化し、それを改善しようと心臓が拍動を強め、そのため血圧が上昇します。こうして、更に動脈硬化を進行させ悪循環をもたらします。
 さらに症状が悪化すると 、脳梗塞や脳出血を引き起こす恐れがあります。腎臓に動脈硬化が起こると腎不全に、心臓の冠動脈に動脈硬化が起こると狭心症や心筋梗塞になりやすくなります。心臓への影響も大きく、心肥大の原因にもなります。高血圧を侮ることはできません。食生活を見直したり、ストレスをためないようにして、血圧をコントロールするように心がけましょう。
 また、加齢とともに血圧は高くなる傾向があるので注意が必要です。

高血圧を防ぐために

塩分の摂取量を控える
食塩は1日10g未満(高血圧の人は6g未満)にしましょう。しょう油や味噌、ソースは控えめに。

暴飲暴食はやめる
肥満は高血圧の原因になります。食べすぎには注意が必要で、いま肥満気味の人は体重調整を心がけましょう。

ストレスをためない
ストレスは血圧を上昇させます。心から楽しめる趣味を持ったり、適度に体を動かしたりして、リラックスできる方法を見つけましょう。